カニクリームコロッケの行方は?!前回のつづき♡
これはわたしが15歳の頃、
アメリカ・メイン州の森の中にある
Camp Med-O-Lark に1ヶ月間滞在した時の
体験記です。
ハロー!
今度わたしがCITのために
日本の食事を作ることになったの。
カニクリームコロッケを作るんだ♡
でも、カニクリームコロッケって
Japanese Food って言えるのかな?
コロッケ30人分作るのってかなり大変だよね!?
うーむ…がんばるゾ!!
では、またね。
from maiko
「叔母に送ったFAX」より
前回のつづきです。
Med-O-Larkのキャンパーたちに、折り紙で鶴を折る方法を教えてあげてからというもの、日本に興味を持ってくれるキャンパーが増えて、わたしは「みんなにもっと日本のことを知ってもらいたい!」と思いました。
そこで、オフィサーのキャリーに頼んで、わたしが所属していた最年長クラスCIT(Camp Instructors in Training)でJapanese Foodを振舞うことになったのですが、はてさて、なぜ「カニクリームコロッケ」を作ろうと思い至ったのでしょうか?
それは、母の作る料理でわたしがいちばん好きな食べ物だったから、でした♡
いつからか拒食症になり、食べ物が喉を通らなくなってからは、油で揚げたものなどは特に口にすることを拒絶していたので、しばらく食べることのなかったコロッケでしたが、アメリカでしばらく過ごしている間に、母の作る料理がとても恋しくなりました。
あの、とろけるような美味しいコロッケを、CITのみんなにも食べてもらいたい!
しかし思い立ったは良いものの、わたしはすぐに言葉の壁にぶつかることになりました。
じゃがいもは、ここにある。牛乳、小麦粉、卵、パン粉などもスーパーに行けば売っているだろう。だけど、日本のスーパーで売っているようなカニのほぐし身の缶詰って、果たして売っているのだろうか?それに、何て言ったら伝わるのかな?!
カニのほぐし身の伝え方に困って、それならエビフライなら出来るかな?とも考えたけれど、「そもそもエビフライって日本料理なの?エビのてんぷらなら日本料理だね!だけど、てんぷら粉ってなんて言うのだろう?作り方も分からないし。うーむ…」
こちらはロブスターパーティーの日の様子。
ポートランドといえば、ロブスター!
カニの代わりにロブスターでクリームコロッケも美味しそう♡
などと考えているうちにすっかり日は暮れて、次の日になり、叔母からFAXの返信が届きました。
まいちゃん、FAXありがとう。
ウーン…カニクリームコロッケか?
チョット、難しいと思うヨ。カニも安くないしね。
日本の食事はチョット材料が手に入らないから
難しいんじゃない。
それより、おそうめんにしたらどう?
すんごーく簡単だしサ!
おそうめんとそばつゆ送ってあげるから。
カニクリームコロッケはチョット大変すぎるし
多分、予算オーバーになっちゃうヨ。
「叔母からのFAX」より
そして、わたしのことをとても心配した叔母から、すぐにおそうめんとめんつゆと、ついでに「となりのトトロ」のビデオが届けられたのでした。
つづく
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